いよいよ秋冷を感ずる頃となりましたが、皆様方ますますご清栄のことと拝察いたします。功山寺では相変わらず猪が出没し、ミミズほしさに、草を掘り返し、墓地を荒らし、苔などをはがしたりしております。ただ幸いなことに、対策を練っていただいたおかげで、庭園内はいまのところ無事です。この機会に功山寺の近況をご報告させて頂きます。
一、お盆の棚経・地蔵盆・お彼岸
お盆の棚経では、約百八十軒弱の檀信徒の皆様方のご自宅に参らせていただき、大変お世話になり、誠に有り難うございました。おかげさまで、西は福岡市から東は光市にいたるまでの、お盆の棚経も無事終えることができました。
またお盆並びにお彼岸に際しましては、数多くのお供え物やご厚志を頂きまことに有り難うございました。お盆及びお彼岸の期間中に懇ろにご先祖供養の読経を厳修致しましたので、どうぞご安心下さい。
なおまた、八月二十四日には、地蔵盆の法要を執り行うことができました(川端地区の子供会消滅のため、盆踊りは残念ながら中止)。特別に地蔵盆のために供物と浄財を喜捨していただいた方々には感謝の意を表させて頂きます。
二、護持会活動の現状
皆様方の力強いご支援のもとに、昨年来より、環境整備部会、文化事業部会、婦人部会という三つの専門部会が設立され、各部会共に、熱心に活動して頂いております。
環境整備部会では、いろいろな看板・標識の整備、池のモーターの整備、猪問題の諸対策等々多方面にわたって多大なご尽力を頂いております。
文化事業部会では、十月七日に功山寺本寺の廿日市の洞雲寺と厳島神社並びに大聖院に参拝致しました。参加者一同楽しいひとときを過ごしました。また来る十一月二十三日(火)には「坐禅・写経会」が計画されております。
婦人部会では十月二十八日(金)の午前九時から東側斜面の草取りを行います。また十二月二日には、湯本の大寧寺に参拝し、同寺婦人会役員との交流を計画しております。
なおラジオ体操の皆様方にも境内地の整備整頓にご尽力頂きました。
三、功山寺開山金岡用兼大和尚五百回大遠忌(継続的課題)
功山寺の前身、一三二〇年に仏殿が創立された長福寺が、大内義長没後興廃したままになっていたのを、一六〇二年に毛利秀元公が初代長府藩主として入府して以来、長福寺改め笑山寺として再興しましたが、一六五〇年秀元公没後、三代目綱元公が寺号を功山寺と改称して今日に至っています。功山寺三世の三庭龍達さんていりゅうたつは、長福寺を再興するときに、自分の師匠(天翁玄播てんのうげんば)の師匠である金岡用兼きんこうようけんを勧請かんじょう開山として拝請しました。金岡用兼は曹洞宗にとって『正法眼蔵』を書写したり、永平寺を修復したりした偉大な足跡を残しております。平成二十六(二〇一四)年は金岡用兼大和尚の五百回大遠忌の年に当たります。これを記念して山門と書院の大改修を遂行したいと考えています。皆様ご協力のほどよろしくお願いします。
(平成二十二年十月吉日、功山寺住職・有福孝岳記) |