【平成24年行事予定表】
日付 行事
1月17日(火) 初観音法要
(仏殿開扉・観音経読誦・古位牌等の焼却供養・法話)
2月2日(木)〜5日(日) 毎朝5時半より6時半まで涅槃報恩接心坐禅会
3月19日(月) 積善講大施食会(施食会、塔婆供養、説教)
3月20日(火・祝日) 茶筅供養(淡交会下関支部主催)
4月7日(土) 観桜会(博物館友の会主催)
4月8日(日) 降誕会(花祭り・甘茶接待、長府仏教団主催)
5月17日(木) 観音大祭(仏殿開扉・観音経読誦・御山観音巡拝)
8月10(金)〜15日(水) 盆棚経(檀家参り)
8月24日(金) 地蔵盆(延命地蔵堂での読経)
10月20日(土) 万骨塔慰霊祭(博物館友の会主催)
10月28日(日) 大般若供養・塔婆供養・説教
12月6日(木)〜9日(日) 毎朝5時半〜6時半まで臘八接心坐禅会
12月9日(日) 回天義挙祭(博物館友の会主催)
12月31日(土) 午後11時半より除夜の鐘
 
*春秋の3ヶ月間「仏殿開扉・功山寺秘宝展」の予定
*毎月第1第3日曜坐禅会(午前6時40分〜7時30分[10分間法話]、終了後8時まで行茶)
*境内地諸設備の改修整備(護持会環境整備部会)
*研修旅行と写経・坐禅会(護持会文化事業部会)
*春秋の抹茶接待・草取り・研修旅行(護持会婦人部会)
*毎朝6時半から6時40分までラジオ体操
*毎朝6時より6時半まで朝課(朝の読経)
*毎朝6時40分より本堂回廊の雑巾掛け(有志)

 



ご挨拶  

 寒中お見舞い申し上げます。

 平成二十四年の新春を迎えるに当たり、皆様方各位のご健康・ご多幸ならび に更なるご活躍・ご発展をお祈りします。同時に、本年も相変わりませず、功山 寺へのご法愛のほどをよろしくお願い申し上げます。
 昨年は、何はともあれ三月十一日に起こった東北大震災の大災害と、此に付 随して起こった原発事故による放射能汚染ほど悲しい出来事はありませんでし た。また景気も回復せず、暗い雰囲気の一年でありましたが、本年度はもっと 明るい年になることを切に願っております。
 本日は、平成二十四年度の功山寺の行事予定表を皆様方にお届けすると 同時に、来る一月十七日の初観音法要のご案内をさせて頂きます。また今年 度の法事の年回表を本堂に張り出しておりますので、おついでの折にご覧に なって、できるだけお早めにご相談ください(護持会会員の方に配布しておりま す『宝暦』の三一頁にも年回早見表が載っています)。
 さて昨年度の護持会の三部会、すなわち、文化事業部会(、護持会便り、坐 禅と写経の会)、環境整備部会(案内板・看板の設置)、婦人部会(草取り、旅 行、春秋の抹茶接待)は、それぞれ活発に活動展開いたしました。
 何と言っても重要なことは、功山寺開闢以来の最大の難事業ともいえる、下 関市指定文化財山門等大改修事業の実行委員会が立ち上げられたことです。 募金対象が功山寺関係、企業法人関係、個人一般市民関係の三種に類別さ れました。檀家であるにも拘わらず、単なる護持会会員ないしは墓地門徒とし てご寄付されている方々が相当数おられたことを知って大変驚きました。お葬 儀・ご法事・盆のおつとめなどを功山寺主導のもとに行われている方々はすべ て正真正銘の檀家さんですので、自信を持って檀家と名乗っていただきたいと 存じます。あくまで檀家有っての寺であり、檀家の皆様のご支援がなければ寺 は成り立ちません。
 年末には多方面よりお供養料とお供え物をいただき、まことに有り難うござい ました。それぞれの施主家の方々のご先祖代々霊位への回向の読経を懇ろに 勤修致しましたので、どうかご安心下さい。
 寒さ厳しい折柄、ご自愛とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

平成二十四年一月吉日
  功山寺住職・有福孝岳
  功山寺責任役員一同

檀信徒各位
護持会会員・墓地門徒各位
関係者各位


ご案内  

功山寺初観音行事ご案内

 日頃は開扉しない国宝仏殿の千手千眼観音の御前で、慈愛に満ちた観音様に感謝の念を込めて、観音経を皆様とご一緒に読誦し、その後境内で古くなった位牌、お札、お守りなどの焼却を行います(焼却をご希望の方はその日までに寺にお持ち下さい)。これが終わって、書院に移動して頂き、住職が挨拶と近況報告とを行います。すべての行持が終り次第、お弁当をお配りしますので、皆様歓談され懇親を深められることによって、楽しいひとときをお過ごし下さい。 
右のような次第ですので、今年度の初観音供養の法会にどうか皆様お誘い合わせの上お参り下さい。お弁当の都合がありますので、参加ご希望の方は電話(083-245-0258)かファックス(083-245-1332)で予めご連絡ください。

平成二十四年一月吉日
功山寺住職・有福孝岳
功山寺責任役員一同

檀信徒の皆様各位
観音様へ興味をお持ちの皆様各位

日時、平成二十四年一月十七日(火)午前十時半から
午前十時半より国宝仏殿にて観音経読誦(参加者全員)
午前十一時より本堂前にて焼却供養会
午前十一半時より住職挨拶と懇親会


ご案内  

積善講大施食会へのご案内

刻々と春らしさを増していく今日この頃ですが、皆様方各位におかれましては、益々ご清栄のことと拝察致します。今回の春季大法要は、左記の要領にて厳修いたします。謹んでご案内申し上げます。

          日時、三月十九日(月曜日)
          午前九時半〜塔婆供養会(玄空寺・吉本英俊師)
          午前十時半〜積善講大施食会(第八教区寺院方)
          午前十一時半〜お説教(安養寺住職・吉川文英師)

さて春季恒例の積善講(大施食会)は、秋の大般若会とならんで、功山寺の二大法要の一つであり、皆様がたのご先祖ならびにご縁の各霊位の供養のために、大変有り難いことに、多くの宗門寺院の方丈様方のご随喜を得て厳修する荘厳な儀式です。
また今回のお説教は、厚母大仏(黒仏)で有名な安養寺のご住職吉川文英師にお願い致しました。師は元豊浦町町会議員や山口県嶽山会会長などを歴任され、広い分野で活躍して来られましたので、豊かな見識に立脚したご法話が拝聴できるものと期待しております。法話終了後、お弁当を差し上げますので、どうか皆様おさそいあわせの上、ご参詣下さるように、衷心よりご案内申し上げます。
平成二十四年三月吉日
功山寺住職・有福孝岳
功山寺責任役員一同

檀信徒各位
関係者各位



「功山寺便り」第十六号││近況報告││

 いよいよ秋冷を感ずる頃となりましたが、皆様方ますますご清栄のことと拝察いたします。功山寺では昨年度とは打って変って、猪が出なくなり、庭なども荒らされずほっとしているところです。この機会に功山寺の近況をご報告させて頂きます。

一、 三月以降今日までの近況報告
 三月十九日には恒例の積善講施食会を厳修し、六十名の方々のお参りと、更に多くの方々のお申し込み(施食会および塔婆回向)を頂きまして、盛会裡に終えることができました。
 また三月二十六日と四月二日の十九時から功山寺境内において「Night in 功山寺」すなわち、高杉晋作の功山寺挙兵を中心にした幕末志士達の音楽劇が行われ、超満員の観客が来山されました。
 五月十七日には、恒例の観音大祭が行われ、三十名参加者全員で国宝仏殿で『観音経』を読誦した後、好天にも恵まれましたので、久方ぶりに観山観音を巡拝することができました。
 八月お盆の棚経では、約百五十軒余りの檀信徒の皆様方のご自宅に参らせていただき、大変お世話になり、誠に有り難うございました。おかげさまで、例年のように西は福岡市から東は光市にいたるまでの、お盆の棚経も無事終えることができました。なおまたお盆並びにお彼岸に際しましては、多方面の皆様方からのお供え物やご厚志を頂きまことに有り難うございました。同期間中にご先祖供養の読経を厳修致しましたので、どうぞご安心下さい。
 八月二十四日夕方には、激しい雷雨の最中、地蔵盆の法要を執り行うことができました。地蔵盆のために供物と浄財を喜捨して戴いた松浦様他の皆様方各位には深甚の謝意を表させて頂きます。

二、 護持会活動並びに様々な支援活動
 護持会活動はますます活発に三部会それぞれ独自の歩みをされると同時に、各部会共同して、功山寺の護持支援活動をして頂いております。
 毎朝本堂周囲の縁側の拭き掃除、手水鉢の清掃水替え、観山観音の巡拝道の清掃整備、仏殿の供花清掃水替え、お地蔵様並びに地蔵堂の供花清掃水替えなどをして頂いている有志の方々の心温まるご助力のおかげで、今日の功山寺が維持されております。ひたすら感謝あるのみです。

三、 下関指定文化財功山寺山門等大改修実行委員会の設立

 功山寺参道から見上げると、その堂々たる威容を誇る山門は、調査の結果、強い地盤沈下が見られ、全体がねじれ傾き、また内部の梁や木組みも破損、災害時には倒壊の危険性があることが判明しました。山門の素晴らしい姿を維持し続けるには、根本的な大改修を速やかに遂行しなければなりませんが、その為には膨大な費用が必要です。しかも申請する予定の下関市の文化財補助金だけでは甚だしく不足するのは明らかなので、大改修事業実現のためには大規模な募金活動が不可欠です。まずこの事業に賛同して頂いた下関市内外の著名人の方々に発起人となって頂き、募金活動の母体としての「下関市指定文化財功山寺山門等大改修事業実行委員会」(川上康男委員長)が、平成二十三年九月一日、功山寺本堂において設立されました。この募金活動が成功する為には、もちろん下関市内外の可能な限り多くの方々(個人並びに企業)のご協力が必要ですが、とりわけ功山寺に対する格別のご法愛を頂いております檀信徒各位・護持会会員・墓地門徒の皆様方各位のご協力を心よりお願い申し上げます(まもなく正式の書類をお送りします)。

四、 功山寺開山金岡用兼大和尚五百回忌
 伽藍が荒れ果てていた臨済宗長福寺を曹洞宗功山寺(当初は笑山寺と称す)と改称し復興したのは長府藩初代藩主毛利秀元公と功山寺中興三世の三庭龍達和尚ですが、和尚は自らの師匠の師匠である金岡用兼(きんこうようけん)を勧請開山(かんじょうかいさん)(名義上の開山)と致しました。平成二十六(二〇一四)年十一月十五日は功山寺初代住職金岡用兼大和尚の五百回忌の命日に当たり、その法要も不可欠です。この頃までには右記の事業を完成させたいと念じております。なお金岡用兼師は、永平寺の伽藍復興を成し遂げ、道元禅師の主著『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』の洞雲寺本を編集された宗門の英傑であります。

(東北大震災の被災者の皆様のご冥福とご回復を祈りつつ、
平成二十三年十月吉日 有福孝岳記)

 これを記念して山門と書院の大改修を遂行したいと考えています。皆様ご協力のほどよろしくお願いします。 功山寺の前身、一三二〇年に仏殿が創立された長福寺が、大内義長没後興廃したままになっていたのを、一六〇二年に毛利秀元公が初代長府藩主として入府して以来、長福寺改め笑山寺として再興しましたが、一六五〇年秀元公没後、三代目綱元公が寺号を功山寺と改称して今日に至っています。功山寺三世の三庭龍達さんていりゅうたつは、長福寺を再興するときに、自分の師匠(天翁玄播てんのうげんば)の師匠である金岡用兼きんこうようけんを勧請かんじょう開山として拝請しました。金岡用兼は曹洞宗にとって『正法眼蔵』を書写したり、永平寺を修復したりした偉大な足跡を残しております。平成二十六(二〇一四)年は金岡用兼大和尚の五百回大遠忌の年に当たります。これを記念して山門と書院の大改修を遂行したいと考えています。皆様ご協力のほどよろしくお願いします。 

(平成二十三年十月吉日、功山寺住職・有福孝岳記)

護持会活動の現状
 皆様方の力強いご支援のもとに、昨年来より、環境整備部会、文化事業部会、婦人部会という三つの専門部会が設立され、各部会共に、熱心に活動して頂いております。
 環境整備部会では、いろいろな看板・標識の整備、池のモーターの整備、猪問題の諸対策等々多方面にわたって多大なご尽力を頂いております。
文化事業部会では、来る十一月二十三日(水)には「坐禅・写経会」が計画されております。
 婦人部会では十月二十八日(金)の午前九時から東側斜面の草取りを行います。また十二月二日には、向津具の向徳寺に参拝し、住職の法話を拝聴し、精進料理を堪能されたとのことです。
なおラジオ体操の皆様方にも毎朝本堂周囲の縁の清掃をして頂いております。


功山寺便りバックナンバーはこちらから。

功山寺便り 第一号 功山寺便り 第二号 功山寺便り 第三号
功山寺便り 第四号 功山寺便り 第五号 功山寺便り 第六号
功山寺便り 第七号 功山寺便り 第八号 功山寺便り 第九号
功山寺便り 第十号 功山寺便り 第十一号 功山寺便り 第十二号
功山寺便り 第十三号 功山寺便り 第十四号 功山寺便り 第十五号